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私にとってラテンアメリカは<熱い情熱の国>でした。
でも 夕暮れ時、大地に沈む太陽、海に沈む太陽をみたとき
それは<やさしい白い情熱>にも思えました。
昼間は燃えていた太陽も、明かりを照らす役目が、
終ったように、静かに沈み、どこからともなく
涼しい風が大地を吹き抜ける。
大地を癒します。
夕暮れになれば、どこからともなく、人が集まり、
街角や酒場で、歌い踊る世界がくりひろげられます。
でも、一人海辺で、歩いてきた道に思いをめぐらせ、
大自然をバックに、波をリズムに、ひとり口ずさむ。
静かなしあわせなときです。